グローバル人材の育成を共に推進する会

グローバル人材育成を共に推進する会 第1回シンポジウム

11月4日(日)13:00〜16:00大阪市北区・梅田センタービル16階Hホールにて当会として実質的な活動スタートとなる「グローバル人材を共に推進する会 第1回シンポジウムを開催致しました。休日にも関わらず、学校関係、教育関係者の方約100名の参加をいただきました。

当協会 錦織より「グローバル人材の育成を共に推進する会」の設立趣旨、今後の活動
国際教育振興協会 理事 錦織 彰 よりご挨拶

歴史上、かつてないスピートと規模で国際競争が激化する中、日本を取り巻く状況は、経済・技術・政治など、いずれも迷走していると言わざるを得ません。

このような状況において、重要課題の1つはグローバル化する世界で活躍できる人材の育成です。戦後、資源の乏しい日本が、優秀な人材と高い技術力で世界第2位のGNPまで経済成長した歴史を振り返れば、グローバル化が要求する人材の育成が、将来の日本の国益を左右するものであるのは明らかです。当協会では、そのような課題を具体的な教育実践にて解決すべく「グローバル人材の育成を共に推進する会」を発足致します。

英語力を中心とした語学学習から、一般教養、国際社会に通用するリーダーの育成まで、様々です時代の担い手となる中高大学生に、いかなる学びを、どのような機会で、手段を通じて与えるべきか、将来の社会の姿を想起しながら、具体的な実践行動を共有し、教育界から日本の変革を目指すものです。

出井信之様より「世界、アジア経済の未来から考える必要人財」の基調講演
クオンタムリープ(株)代表取締役ファウンダー
出井 信之様(元(株)ソニー会長兼グループCOO)

世界、アジア経済の未来の視点から、今後、必要となるグローバル人財、またその育成のあり方についてお話しいただきました。

ご自身の海外勤務などのご体験を交えながら、”グローバル人財”とはその国の言葉だけではなく、その背景にある文化を理解・尊重できる人と定義付けられました。

グローバルスキルを身につけさせることは必要なことですが、自分と異なるものを理解・尊重できる、その基になる考え方を子どもたちに育む場所という意味で、学校の役割は重要であると提示され、「人財育成を通じて強い日本を作り直しましょう」と熱く講演を結ばれました。

福原正大様よる講演『なぜ今「グローバル人財教育」なのか』
(株)IGS代表取締役 福原 正大様

『なぜ今「グローバル人財教育」なのか』と必要性について語られました。

低成長が続く日本、国際的な評価も低く、今こそ個人の能力を高める必要があるとして、そのためには中高生の早い時期から世界を視野に入れることが重要であると提示されました。グローバルビジネスに係る中で、「世界標準のコミュニケーション能力を持った日本人」が少ないことに大きな危機感を感じたことが教育業界に転じられたきっかけだとも。

日本の大学の頂点である東大も世界では27位の評価が現実だが、決して日本の教育レベルが低いのではなく、潜在能力は世界的にも十分高く、「インプットをアウトプットに変える力」「課題解決能力」の育成が必要だと強調されました。

大阪府立和泉高等学校 中原校長による実践事例の発表
大阪府立和泉高等学校 中原校長

「グローバル人財教育」を実践するにあたり4つのステップを提示されました。

ステップ(1)現場把握、危機感を持つ
「3秒で語れるビジョン」が必要として、「グローバル人財とは」と聞かれたら「異なる言語・文化・宗教の人々と、最大公約数的な相互理解ができる人」と答えます。
ステップ(2)計画を立てる
むつかしく考えず、「グローバル人財教育」を自分自身が受けてみたいか、子どもに受けさせてみたいかとシンプルに考えてください。
ステップ(3)自分たちで実行する
新しいことのスタートは常に少数派であり、政治力やさまざまな工夫が必要です。
一定の意欲のある生徒を集め英語の授業を行ったが、要はニーズを顕在化し、生徒・保護者の声を「実行」のための交渉材料とすることが必要です。
ステップ(4)成果を出す
できる限り具体的な事例、数値実績を出すことが重要。「変化がない。楽しくない。」では習いことでも長続きしません。

和泉高校の場合は、TOEFL Ibtを目指す生徒たちは2年時に週2時間、3年時に週5時間の授業を確保し、その結果、上位1/3はTOFLE ITPで500-530点、TOFLE iBTで60点まで向上されたとのこと。

「いい話しだ」に終わらせず、明日からでも具体的に取り組める観点から実践事例を発表頂きました。

追手門学院中学校・高等学校 荒木教頭による実践事例発表
追手門学院中学校・高等学校 荒木教頭

追手門学院では建学の精神「社会有為」に基づき、2011年より「グローバル人財育成塾」を開講、他校からでも参加できるプログラムであり、志があれば、英語力は不問です。

2つの柱があり、第1の柱の「英語運用能力」に関しては世界標準のTOEFLE Juniorを採用、4-5名の生徒に1名のネイティブスピーカーを配置し十分なコミュニケーションが取れるようにしています。

第2の柱の「一歩踏み出す力」に関しては、気概(grit)、志を大切にしており、各国領事館や大使、元UNESCO職員、JICA、またNPOからゲストティーチャーを招き、直接コミュニケーションの機会を与えているとの事例をご紹介いただきました。

福原様司会によるパネルディスカッション
パネルディスカッション

福原様司会によるパネルディスカッション。
実践事例に対する質疑応答や参加者の方からの取組紹介など、今後の活動に対する期待・責任を再認識させていただきました。

アンケート結果
アンケート結果